- HOME
- 院長の想い
院長の想い

この度、青梅市新町に「しんまち総合クリニック」を開院いたします。
私のこれまでの医師経歴の大部分は救急医療にありました。その前半時代は脳外科・外科の経験を活かしての三次救急現場での診療で、後半部分は“断らない救急”を掲げて、内科系外科系などの診療科を問わず全身のあらゆる傷病への対応でした。ここで身に付けた重要な能力の一つは、いかなる疾患に対しても、緊急対応が必要な病態を見逃さない技術にあると思っています。
昨今の高齢化社会を迎えて、救急医療の世界でも高齢者への対応は不可避となっています。今や救急搬送の半数以上は高齢者で占められています。にもかかわらず高齢者特有の事情を有するため、その診療はまだまだご納得いただける状況ではありませんでした。
自らもいつかは老いる身、医師人生の残りはその世界にも関わってみようと、大病院での救命救急を退職した後の直近3年間は、専ら老人施設を巡る、訪問診療に特化した診療所での経験を積みました。
そこで印象的だったことは、私にとって皆様人生の先輩方が、認知能力も含め身体のそこかしこに問題を抱えながらもなんとか前向きに生活されている姿でした。
ここで学んだことは、検査値や臓器機能の一部の改善に集中するのではなく、ご本人の意思を尊重し、治療は相談しながら、身体機能全体を眺めてのサポートが重要だということでした。
この度かつて勤務経験のある青梅の地に腰を据えることにいたしました。これまでの経験を活かして、今後は「やさしく、笑顔で、親切・親身」をモットーに、気軽に相談できるかかりつけ医を目指したいと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。